【CW】CardWirthPy2016/04/28 カテゴリー:オフゲ
そのうち記事を書こうかな、とか言ってたCardWirthPyについて
特にとりとめもなく、語りたいままに軽く語ってみるとしましょう。
Pyの機能を全部紹介しようと思うと、本格的に解説サイトが1個作れちゃうので
主に私が重宝してる機能について話をしていきます。

※なお、当記事では開発版のバージョン0.12.4α6を使用しています。
 それより古いバージョンでは未実装の機能もあるかもしれません。あしからず。

[Special Thanks]
当記事内のSS中のカード、背景画像はYUNI氏よりお借りしています。多謝。

CWでは画面の空いてるところで右クリックするか、ESCキーを押すことによって
カード(アイテム、スキル等)の移動やセーブ、その他諸々ができる
「キャンプモード」(いわゆるメニュー画面みたいなもの)へと移行します。
静止画だと(実際に動いてるところを見ないと)わかりにくい気もするんだけど…。


こちらは本家サイトで配布中の、公式最新版1.20のSS。

ご覧の通り、表示中の「カード」が1枚ずつ裏返って消えていき
そして「カード」が1枚ずつ表になって現れてくるという
リアリスティックといえばリアリスティックな挙動をしています。
1.28~1.50やNextでもこの部分は同じです。(※速度の調整はできます。)


さて、そしてPy版の挙動。
全部いっぺんにひっくり返って、とてもスピーディでストレスフリー。

…初っ端から、激しく地味な機能の紹介デスネ(ノ∀`)
あまりにも地味すぎてわざわざ紹介するようなものかっていう気もするけど
これに慣れてしまった私は、もう他のエンジンには移れる気がしません(^p^)

なお、オプション(詳細設定)の「キャンプモードへ高速で切り替える」をオフにすれば
従来のような1枚ずつひっくり返る挙動に変更することもできたりします。


そしてこれ。Nextのバックパックに相当するような機能…と、言えるかな?
PCの所持アイテムの中に表示されている「荷物袋」カードをクリックすることで
荷物袋のアイテムを一時的に取り出して使用することが可能になっています。
バックパックとは違ってアイテム(と召喚獣)限定なんですけどね。
しかし、この機能によって、例えば「鍵」を使用する時なんかは

・右クリック(orESC)でキャンプモードへ移行
・荷物袋をクリックして鍵をPCに移動させる
・もう一度右クリックしてキャンプモードを終了
・PCをクリックして所持アイテムの中から鍵を選択して対象(扉とか)に使用
・PCの所持カードウィンドウを閉じる
(鍵が自動的に回収や消費されない場合は↓)
・また右クリックでキャンプモードへ
・PCから荷物袋へ鍵を移動
・右クリックでキャンプモード終了

という、地味に面倒な操作を大幅にカットできるようになりました(゚∀゚)

…ただ、この機能に慣れるのに、私は少し時間がかかりました(-∀-;)
カードの移動を除けば、今まではPCの所持アイテムから直接1クリックで使用してたのが
所持アイテムの中の「荷物袋」カードをクリック→荷物袋の中のアイテムをクリック
っていう2クリックの操作になったので、慣れないうちはどうしても違和感が…。
でも、これは苦労してでも慣れてしまう価値はあると思います。
これまた地味な機能ではあるけど、これに慣れてしまった私はもう他の(ry

ちなみに、ひと続きのイベントでそのまま戦闘に入ってしまう場合は
戦闘中の(鍵を使用した)PCの「手札」には鍵が入ったままになったりもします。
内部的にはちゃんと鍵を持たせたものとして処理してくれるわけですね。
そのためか、限界までアイテムカードを所持していて、それ以上持てない場合は
「荷物袋」カードは表示されず、一時取り出しができないようになってもいます。

なお、この機能もオプション(詳細設定)で有効・無効を切り替えられます。
無効にするとPCの所持アイテム中の「荷物袋」カードは表示されなくなります。
それと、当然というべきか、機能が有効になってても
戦闘中は「荷物袋」カードは表示されません。

他にも、1.50やNextにあるような機能は大体実装済みになってるっぽいし
※互換性が失われるものはWSN形式(後述)専用として実装、または実装予定。
私は、特に以上2点の機能により、もうPyを手放せなくナリマシタ(・∀・)


あとは、シナリオの検索やお気に入り登録ができたり
(ちなみに設定を変更すれば検索やお気に入り機能は荷物袋でも使えます。)
設定画面を開かなくても終了済み、隠蔽シナリオの表示切り替えができたり
シナリオのフォルダを直接開くことまでできる貼り紙画面や…。
※これらの機能も非表示にして1.20のようなシンプルな表示にすることも可能です。


マウスの右ボタンを押しながらホイールを回すことで
超お手軽にマスターボリュームの変更が行えたり…。
(元から音量調整はCW外の方法でしてる人も多いだろうけど)


デバッグモードにしなくてもプレミアカードが売却、破棄可能だったり
デバッグモード自体、Ctrl+Dで一瞬で切り替えが可能だったり
(ちなみにPyにはユーティリティはなく、デバッグモードに統合されていて
 また、1つの宿をいつでもデバッグモードと通常モードで切り替えられます。)
前回ちょこっと話に出したモンスター闘技場なんかでは特に嬉しい自動戦闘機能とか
セーブ時にやたら何回も出てくるメッセージを全カットすることも可能になってたり
設定は「一般」タブの方にあるんだけどOP(カードがくるくる回るアレ)を省略して
最後にプレイしてた宿&PTを直接ロードすることまで可能になってたり
とにかくもう「かゆいところに手が届きすぎる」っていう感じですね(-∀-*)

それから、忘れちゃいけないのが互換性の話。
技術的な話になるし(っていうか私もちゃんと理解してないから)詳しくは端折るけど
Pyは公開されているシナリオの対応エンジンに関するデータベースを内蔵していて
例えば1.20仕様のシナリオであれば1.20と同等のモードで動作したりするらしいです。
仮に「必ず1.20でプレイして下さい!」なんていうシナリオが新たに出たとしても
シナリオ作者やプレイヤーが動作モードを指定(固定)することも可能です。

1.20時代に製作されたような古いシナリオが、最近の新しいエンジンでは
バグってちゃんとプレイできない!っていうのはよくある話らしい(?)けど
Pyでならば、そんな心配が限りなく「無い」に等しいっていうことですね。
コスト削減のためか何か知らないけど、互換性を切り捨てるしか能がない
マイクロナントカだとかいう腐れ脳ミソな某企業には少しでも見習ってほしいものです。

詳しくはわかんないけど、なんか1.15とかにも対応してるらしい…?(・∀・;)

あと、バリアントに関しても「スキン」という形で正式に完全対応しています。
私はバリアントはやらないから、具体的なことは知らないんだけど…。
exeファイルを書き換えたりして作成されていた従来の「バリアント」とは違い
Pyの「スキン」は、画像ファイルや音声ファイルの差し替えや
XML(テキスト)の書き換えだけで作成可能になっているようです。
ついでに従来のバリアントをPyのスキンに変換する機能まで備わってるらしく
本当にもう、文字通り「『完全』対応」っていう感じですね(・∀・;)


更に、俗にいう「逆変換」が可能なのは、現状ではPyだけみたいです。
一部のカード(キーコードが6個以上あるとか)はロストしたりもするけど…。
これでPyの宿をNextに移すというようなことも、事実上、可能になっているので
Next専用シナリオをプレイする時に、宿データを変換(複製)することによって
実質的に「Py(の宿)でNext専用シナリオをプレイする」ことも一応可能です。
一度Nextでセーブした宿データをPy(や1.20~1.50)に戻すことはできないので
Nextシナで入手した称号やカードを取っておくことはできませんけどね。

ただ、WSN形式という「Py専用シナリオ」の機能も実装されつつあるし
私としてはやっぱり普段使い用としてはPyが一番おすすめカナー?
Next宿でWSN形式のシナリオをプレイすることはできないし…。
WSN形式はクラシック形式に変換もできるけど、機能実装が進めば、いずれは
「WSN形式のシナリオはWSN形式のままプレイすべき」
っていうことになっていくと思うので。

究極的には、Py(もしくは1.50なり、1.30なり、1.28なり…)とNextを
別々の宿(セーブデータ)で併行プレイすれば話は簡単なんだろうけど…。
うーん…まあ流石に面倒すぎますよね…(-∀-;)

Nextは暗号化が云々で、Py側でNext仕様に対応するのは不可能らしいし
Nextが(UI強化とか機能拡張しつつ)WSN形式に対応もしてくれれば
私(プレイヤー)としてはそれが一番理想的な展開カナー?
拡張子.wsnのファイルって実は内部的には単なるZIP形式で
その中身もXML(テキスト)と素材(画像とか音とか)だけなんだし。
…と、言うだけならタダなので、言いたい放題に言ってみる(*'ω'*)
WSNの規格自体が今は未完成みたいだから、現時点では対応のしようもありませんケドネ。

メジャーアップデート(?)には慎重な姿勢らしく、正式版の更新は滅多になくて
パッと見では更新が止まってるように見えるかもしれないんだけど…。
実は、表には出ない「テスト版」は、毎日と言っても過言ではないレベルで更新されてて
また、1ヶ月ごと(毎月1日)にある程度まとめたもの(α版)を一般公開もしています。
※一般プレイヤーの使用は非推奨だけど、テスト版も公開自体はされてます。

…こんな状況が、いつからかな、もう1~2年ぐらい続いてるような気がするんだけど…。
本当に一体どこからそのモチベが湧いてくるのか…愛かなぁ、やっぱり…(・∀・;)

前に「まだ発展途上なところがある」とか言ったりしたこともあったけど
今となってはそれはもう昔の話で、CW互換エンジンとしては既に完成の域にあります。
それでいて細かい部分(誰も気にしないような誤差未満の…)の調整は今も続いていて
これからWSN形式用の新機能の実装にも本格的に取り組んでいくようです。
詳しいことはフォーラム的な感じのissueとやらを参照で。(丸投げ)

以上、Py布教運動…もとい、ざっくりとしたPyの紹介でした。
ここで紹介した機能がPyの全てではないのは言うまでもないだろうけど
それだけでなく、現在進行形でどんどん機能が追加されてもいます。
(テスターやシナリオ作者向けで、一般プレイヤーには関係ないものも多いけど。)

5月には、正式版…の一歩手前のβ版のリリースが予定されているらしく
また、バージョン表記もいよいよ「1」とか「1.0」とかに切り替えるようで
Pyにとってある種の節目となるような意味合いを持つことになるでしょうか。
これからも、陰ながら応援していきたいと思います(・∀・*)
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