以前書いたCWCRPG紹介記事メンバー募集の記事では他サイトに丸投げ割愛したけど
「TRPGとはなんぞや?」ということについて、改めて語ってみたいと思います。
個人的な持論が根底にあるような内容だけど、少しでも何かの参考になれば幸いです。

あと、前にも言ったけど「TRPGとは」とかで検索すれば多数のページが出てくるので
できるだけ他所様も併せてご覧いただければと思います。
私が書いた今回の記事が唯一にして絶対でありTRPGの全てっていうわけじゃないよ!

「テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム」略して「TRPG」とは
最初から説明すると、人生ゲームとかモノポリーのようなボードゲームと系統は同じで
単純に「ゲーム」の一種ですね。ゲーム機とかパソコンとかを使わないタイプの。

厳密には、いわゆる「テーブルゲーム」「卓上ゲーム」と呼ばれるジャンルのもので
広義では将棋やチェス、トランプを使うもの、TCGなども同系統です。
[余談]
某動画サイトではTCGの動画に「卓ゲ」系のタグがついたりもしますしね。
TCGはもう規模が大きすぎる上にひとつのジャンルとして完全に確立もされてるので
TCGが卓ゲの一種だっていってもピンと来ない人も多そうだけど。


三昔前ぐらいに(今も?)流行った「汝は人狼なりや?」とかも同系統ですね、元は。
元はアナログだったのがネットでも遊ばれるようになったっていう経緯を思えば
ある意味でTRPGと人狼にはとても近しいものを感じなくもない、かも。
っていうか、人狼や村人、占い師、霊能者etcの「役割」があることだし
ダイスは振らないけど、もうTRPGの一種といっても間違いではないのかも?
実際に「人狼=TRPG」か?となると、ノーという認識が一般的みたいですけどね。
[玄人さん向け余談]なお「ロールプレイ」の定義に関する話は今回は割愛します。


本来は、文字通り「テーブル」を囲んで他の参加者と対面しながら遊ぶゲームでしたが
今日(こんにち)ではインターネット上でも行われるようになっています。
ネット上で行う場合は、物理的に一箇所に集まる必要はないのが最大の利点でしょう。
会場の確保や交通費や駐車場やら何やらを心配する必要がないメリットは莫大です。
他にもメリットはあるし、当然デメリットもあるけど、今回は詳しい話は割愛します。

さて、TRPGとは、自分用のキャラクターを作成して、そのキャラを操作して
例えばモンスターを退治するとか、ダンジョンを踏破するとか、世界を救うとか
何かしらの目的を達成することを目指すゲームです。

つまり、いわゆる「RPG」です。

キャラクターを操作して、冒険して、他のキャラと出会い、別れ、時には戦い…。
時に迷宮に足を踏み入れ、時に選択を行い、目的に向かって突き進む。
ドラ○エやF○のような「コンピューターRPG」だって
そうやって「ゲームクリア」を目指すものであるわけで。
小難しい話は置いておくと、TRPGとは即ちRPGのことなのです。
[玄人さん向け余談]元々はTRPGこそが「RPG」で…という歴史講義も今回は割愛。

TRPGの紹介で、よく「ごっこ遊び」だの「役を演じる」だのいわれるけど
そういった要素はあくまでも副次的なものに過ぎません…と、私は考えています。
個々のキャラクターの能力を活かし(戦士系なら攻撃役で僧侶系なら回復役とか)
ゲームクリアを目指してプレイしていくことが、私が思うにTRPGの本質であり
皆さんご存知の「RPG」(ドラ○エとかF○とか)と根本的には同じものなのです。

では、ド○クエや○F(便宜上、以下「コンピューターRPG」と総称します)と
「テーブルトークRPG」は、具体的には何が違うのか?
私が思うに、最も大きな違いとしては、問題解決のための手段が無数に存在して
また、それをプレイヤー自身で考える必要もある、というところでしょう。

ややこしい言い方をしてしまいましたが、ひとつの例を挙げましょう。

 今、街にいるとします。ストーリー上、これから「次の街」に向かうところです。
 「次の街」へとの間には大きな川があり、本来なら単に橋を渡ればいいのですが
 先日の大雨の影響で川が増水し、そのせいで橋が壊れてしまっています。
 もちろん修理は行われていますが、橋が直るまではしばらくかかるとのこと。
 しかし、現場へ様子を見に行くと、橋を修理するための物資が足りないようです。
 「あなた」達は物資を手配して貰えるよう領主に会いに行くよう頼まれました。


この場合、コンピューターRPGでなら、素直に領主に会いに行く他ないでしょう。
そして領主に会ったら会ったで、物資を回すよう手配してはもらえたものの
その代わりにまた何か他の頼みごとをされる、といった展開がお約束。

しかしながら、こう考えるプレイヤーはいないでしょうか?

 物資が足りないなら、いっそ自腹を切って調達してくることは?
 自腹までは切らずとも街の人達から寄付を集めることもできるのでは?
 むしろ例えば木材なら自分達で周辺の木を伐採してくるという手は?
 あるいは橋が壊れてるなら、遠くても他の橋を探して渡ることはできないのか?
 もしくは橋なんか直さなくても何らかの方法で飛んで渡るなんていうことは?
 っていうか増水で危険だとしても頑張れば泳いで渡れるかもしれないじゃん?
 そもそも「次の街」以外には行ける、行くべき場所はないの?
 いっそ物資の調達も橋の修理も他人任せにして今の街でのんびりしてたらダメ?
 何なら、領主には会うが頼まれごとは断る、だが上手いこと物資は手配させよう。


こう考えるプレイヤーは、たぶんあんまりいないと思います、正直いうと。
なぜならば、これは現実ではなくゲームだから。
領主に会いに行けと言われれば会いに行くしかないのがゲームというものであり
指示された通りに動くのはゲームをプレイする上では当たり前のことだからです。
他の方法がありそうだとしても、提示された手段が唯一であり絶対なのです。

しかしTRPGでは違います。
望むなら、上で挙げたような「他の手段」を試みることが全面的に可能です。
[余談]
もっとも、増水して危険な川を泳いで渡るのはTRPGでもオススメはしないけど。
たぶんダイスロール(サイコロを2個振る)で6ゾロを出した時だけが成功で
それ以外の目は失敗(大怪我、最悪死亡)とかそんな感じの難度になりそう…。


もちろん、TRPGでも、領主に会いに行けと言われたのなら、会いに行くのが本筋で
それはかなり高い(限りなく100%に近い)確率で「正解」ルートではあることでしょう。
ですが、決して「唯一の正解」とは限らないのです。

橋の例でも、まだまだ他にも私には思いつけないような様々な「方法」があるでしょうし
この橋の話自体、あくまでもただの一例に過ぎず、あらゆる事柄において
「自分で独自の方法を考え」て「実際に試す」ことが可能な場面は無数にあります。
[また余談]
くり返すけど激流の川を生身で泳いで渡るのは基本的にはあり得ないことです。
他にも、例えば、魔法効果とか何かがあるわけじゃないのに崖から飛び降りるとか
策も神の加護も秘密兵器も特に何もないのに数百の魔物の集団に単身で特攻するとか
やろうと思えば、何だって、実行してみるだけなら可能かもしれないけど
そのあたりは「常識的に考える」必要はあります。死ぬよねそれJK。


ただ、決して、奇抜な方法を無理にひねり出す必要があるわけではありません。
あくまでも設定されている目的を達成することがゲームとして最優先なのであって
意外性や独自性に拘るあまり、おかしな方向へ暴走してしまっては元も子もありません。
再三、橋の例の話を持ち出しますが、領主に会えと言われたのであれば
素直に領主に会いに行くことを選択するのは、別に少しもおかしなことではないのです。
目的達成のために合理的な思考を是とすることは、TRPGにおいても大切なことでしょう。

コンピューターRPGにも様々なスタイルのものがあるでしょうが
経験を積み(経験値やお金を稼ぐ、プレイヤー自身の操作技術を上達させるetc.)
終着点に行き着き(ボスを倒す、文字通りゴールに辿り着くetc.)
設定された目標(世界を救う、世界一になるetc.)を達成する。
究極的に単純化すれば、それが基本的な楽しみ方でしょう。

それと比べるとTRPGは「思考(発想)ゲーム」としての側面が強い部分があります。
前半で述べた通り「目標達成を目指す」のはコンピューターRPGと同じですが
そこへ至るための方法はプレイヤーが自由に決められるし、その必要もあります。

極端な例を挙げると、世界の平和を取り戻すために、魔王を討伐するのではなく
話し合いで和平したり、贈り物で懐柔したり、夕日の下で拳で語り合って認め合ったり
勇者と魔王が恋に落ちて二人で逃避行、なんてふざけた展開すらプレイヤー次第で…?
それどころか、GMが許可(&協力)すれば、勇者と魔王は実は生き別れの親子だった!
などという、とんでもない「でっちあげ」の設定をその場で創作することすら…?

TRPGでは、シナリオライターという名の神が用意したストーリーが絶対で唯一ではなく
過程も結末も、どうなるかは全てがプレイヤー達の選択や行動、発想次第となります。
何度もくり返すけど、あくまでも「常識的に考える」必要はあるものの
そんな自由さがTRPGの最大の特徴であり魅力である、と私は思っています。

途中、少し変な話もしましたが、もちろん、これはあくまで私の持論に過ぎませんし
少なくとも(どれが最大の特徴であり魅力であるかという点は置いておいて)
TRPGの楽しさは他にもいろいろあることと思います。

個人的に、ひとつだけ勘違いしてほしくないのは、TRPGにおいて
ロールプレイ(演技)は必須ではないということです。
それもTRPGの楽しさ、楽しみ方のひとつであることは事実だけど
それがTRPGの絶対的な「主な遊び方」ではありません。
※念を押すけどあくまで「私が思うに」の話。

普段は静かに丁寧な口調で話す人が、乱暴な口調の荒くれ者を「演じ」たり
男性が女性キャラを「演じ」たり、若者が老人キャラを「演じ」たり等々することは
やっても構いませんがやらなくても構いません。
「やった方が楽しい」などと言うつもりもありません。 人それぞれです。
普段通りの喋り方で、ありのままの自分で、お芝居など一切せずに
ただ自分のキャラクターをどう行動させるかを考えて宣言していくだけでも
問題なくTRPGで遊ぶことはできます。

ロールプレイ(演技)ができなければTRPGは遊べない、ということはないのです。
重く考えず、難しく考えず、素のままの自分でも大丈夫です。
ロールプレイ(演技)が上手いとか下手とか、恥ずかしいとか、黒歴史ガー、とか
そんなことで尻込みする前に、まずは気軽に遊んでみてくれる人が増えたら、と
いちTRPGプレイヤーとしては願いたいと思っています。
[玄人さん向け余談]
例えば魔法使いPCで魔法使えば役割という意味でのロールプレイは嫌でもするじゃん。
…みたいな意見もあるだろうけど、そこは最初は突っ込まなくていいと思います。
下手に気負わせず、あくまで「PCを『操作』しているだけ」と認識させておいて
そのまま最初は「ごっこ遊び」的なRPから徐々に引きずり込んで(ry


長くなりましたが、少しでも理解を得ていただけた部分はあったでしょうか。
今回の内容はあくまでも基幹的な部分だけで、まだまだお伝えするべき事柄はありますが
TRPGについての理解の(あるいは「誤解」を解く)一助になれれば嬉しく思います。

冒頭にも別記事へのリンクを貼りましたが「カードワースチャットRPG」では
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「カードワースチャットRPG」通称「CWCRPG」は、ルールブック等の購入などは必要なく
TRPGとしてはルールも非常にシンプルで、TRPG未経験の方でも遊びやすくなっています。
この点に関しては、TRPG未経験者だった まさに私という生き証人もおります(゚∀゚*)
来れ、冒険者達よ!
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